保険Q&A (レストラン編)

Q1. 英国で日本食レストランを開く事にしましたが、最初は従業員3人の小さな寿司屋 です。まずはどんな保険が必要なのでしょうか?

A. 英国で事業を営む限りは、強制保険である、雇用者(使用者)賠償責任保険(Employers’ Liability Insurance)に加入する義務があります。

Q2. 雇用者賠償責任?聞き慣れないのですが、日本でいう労災でしょうか?

A. 確かに似てはいます、大きく異なるのは、日本では就業に起因する人身事故については雇用者の責任、過失を立証する必要がないために、職場への通勤途上中の事故についてもカバーされています。これに対し英国の労災は雇用者(使用者)賠償責任のみがカバーされる強制保険ですので、従業員が就業中に事故を被った場合、雇用者への過失を立証しなければお支払いの対象にはなりません。

Q3. 解りました!でも、従業員は日本人アルバイトなのですが。。。

A. 工場労働、事務作業、その他の仕事に拘らず、雇用者と雇用契約の下で働く個人の事を指して、従業員と呼びますので、英国人・正規社員でなくても、14日以上継続して仕事をする目的で英国に居住する全従業員が対象となります。

Q4. 結構、複雑ですね、他にはどんな保険が必要ですか?

A. レストラン事業ですと、以下の様な保険をお勧め致します。何と言っても、財物の火災保険は勿論ですが、下記にその他重要性のある保険をご紹介いたします。

  1. 第三者賠償責任保険:第三者に対して、人的・物的損害を与え、法律上損害賠償の責任を追った場合の補償
  2. 生産物賠償責任保険:製品・商品が訴訟の対象となった場合の補償
  3. 火災・盗難財物保険:レストランの財物などに対して火災や盗難にあった場合の補償
  4. 造作・内装保険:内装などが、火災や水漏れなどにより被害があった場合の補償
  5. 業務中断休業保険:火災などの原因により、事業が中断した為に被った損失収益を補償(企業の失業保険
  6. 現金・小切手保険:現金やチェックなどの盗難を補償
  7. ライセンス保険:酒類取り扱いライセンスが何らかの理由により失効・停止した際の営業損失利益を一定の条件を基に補償致します。