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  • 英国自動車保険ビギナーズガイド

    突然、英国に転勤命令!
    勝手が分からない外国勤務なんてイヤだ!!
    右も左も危険が一杯と尻込みして、挙句の果てには海外勤務不適応症になってしまいそう?
    いいえ、ご心配なく。そんなに英国は危険な国ではありません。
    でも、いろいろな意味で日本とは全く異なる英国。
    保険の分野で皆様に直接関係があると思われる自動車保険についてお話しましょう。

    英国で車を運転する際は、保険を付保することが法律で定められています。
    補償内容は保険会社によって多少違いますが、大きく3つに分かれています。

    • 第三者対人・対人保険のみ (Third Party Only Cover)
      → 公道で運転する際に、最低限付保しなければならない強制保険です。
      第三者の物に損傷を与えた場合、他人を怪我させた場合などに発生する法律上の賠償責任を補償します。ご自身やご自分の車に対する補償はありません。
    • 対人・対物及び車両の火災・盗難(Third Party, Fire & Theft)
      → 上記の強制保険に加え、ご自分の車が火災にあった場合や盗難にあった場合も補償
    • 総合保険(Comprehensive)
      → 上記2.に加え、自損事故や当て逃げの際の車両保険も補償 また、総合保険には、お車を修理期間中の代車費用(指定工場のみ)や窓ガラス修理費用等が含まれます。

    補償の幅が広い総合保険(Comprehensive)の保険料が通常一番高くなるのですが、稀に保険料が逆転し、「第三者対人・対人保険のみ」より「対人・対物及び車両の火災・盗難」や「総合保険」の方が保険料が安くなることもあります。 また、総合保険しか引受けない保険会社があったり、5,000ポンド以上の価値があるお車は総合保険しか選択できないという保険会社もあります。

  • 冬に向けてのご注意

    夏が終わり、日が暮れるのも早くなりましたね。10月末にはサマータイムも終了し、いよいよ冬本番となります。

    さて、英国の厳しい冬の天候では運転の際に注意が必要です。薄暗くて視界が悪く、滑りやすい道路では事故が増えます。

    More Than保険会社によりますと、気温の低い1月、 2月、 3月の車の故障は他の月に比べて50%も多いそうです。 

    1.冬の前に点検

    冬に突入する前に、車の点検をされてはいかがでしょう。寒くなってからトラブルに見舞われるより、早めに点検、修理をされると安心です。

    2.タイヤの点検

    凍結道路を走る前にタイヤの点検をお勧めします。法律で決められたタイヤの溝は1.6mmです。 良いコンディションのタイヤですとスリップの危険も少ないはずです。 

    3.ライト・ガラス・ミラーの点検

    薄暗く霧のかかった天候では視界も悪くなります。切れてしまったライトはすぐに取り替えましょう。ワイパーや洗浄液をチェックし、フロントガラスやバックミラーの汚れやくもりを取り除きましょう。でも、きれいにしようとして、お湯をかけてしまうとひび割れをおこしますので、ご注意を。 

    4.ボンネットの中も点検

    エンジンオイルやブレーキフルード、不凍液等の点検をしましょう。冬の間はヒーターやライトの使用が増えますので、バッテリーに問題がないか調べておくと安心です。

    5.非常用キット

    事故や故障に備えて、厚手のコート、毛布、懐中電灯、救急箱、スナック類や飲み物といった非常用のキットを用意しましょう。また、携帯電話はいつでも使える状態に。ブレークダウンサービスや保険会社の電話番号カードもお忘れなく。

    6.霜の朝の犯罪

    霜がおりた寒い朝は車の盗難に気をつけましょう。車を暖めるためにエンジンをかけたままの無人の車は盗難の危険にさらされています。鍵をかけたままで車を離れた間の盗難には保険がおりません。ガソリンスタンドでの支払い時にもご注意ください。

    7.余裕を持った運転を

    凍結道路では慎重な運転が必要です。スピードを緩め、充分な車間距離を取りましょう。車間距離はいつもの倍でもよいでしょう。また、他の車もいつもよりゆっくりと走っているはずですので、イライラして無理な追越しをしないように。普段よりも時間がかかりますので、天候をチェックして、時間に余裕を持って出かけましょう。急な発進やブレーキは危険です。特に角を曲がるときにはご注意を。

     8.保険やその他のサービスの見直し

    事故や故障の多い時期です。保険の内容の見直しをしましょう。安い車なら、対人・対物やこれに火災+盗難がついたカバーの保険かもしれませんが、総合保険でないと、相手の損害を補償する以外には保険はおりません。ブレークダウンサービスに入っていても、家でエンジンがかからないとき、フルカバーでないと、サービスが使えない場合もあります。また、ブレークダウンサービスはタイヤの取替えはしてくれますが、スペアタイヤはご自分で搭載しておく必要があります。

  • 誰が一番危険なドライバー?

    ガードレールに衝突しやすいのは、男性ドライバーと女性ドライバーのどちらでしょう? 車両火災が起こりやすいのは、誰の車??
    男性ドライバーと女性ドライバー、どちらの運転が上手いかという議論はすぐには解決しそうにありません。しかし、ある調査結果がちょっとしたヒントを与えそうです。

    ダイヤモンド保険会社が200万件以上の自動車事故を調査した結果、それぞれの性別によって、起こしやすい事故に特徴があることがわかりました。

    女性は、駐車場やランドアバウト(環状交差点)、信号機付近で事故を起こす傾向があるようです。女性が起こす事故の中で一番目と二番目に多いのは、他車への後ろからの衝突(追突)とわき道での接触事故です。
    一方で、男性ドライバーはハイスピードでの衝突や正面衝突を起こしやすい傾向があり、ガードレールへの衝突や中央分離帯に乗り上げることも多いという結果になりました。そして奇妙なことに、車両火災が多いのも男性ドライバーの車だったのです。

    男性はスピードを出し、アグレッシブな運転をするのに対し、女性は余所見をしたり、考え事などで気をそらされやすいということでしょう。

    「当たり屋」(保険金詐欺)に注意!
    全ての事故がドライバーの不注意で起こるわけではありません。
    意図的に停止して、追突事故を起こし高額な保険金を請求しようとする「当たり屋」もいるので、注意が必要です。
    このような「当たり屋」は、交通量の多いランドアバウト(環状交差点)に多いようです。
    もし前を走行中の車がおかしな動きをしていて怪しいと思ったら、車間距離を長めにとるのが賢明でしょう。

    車線変更は慎重に!
    男性は特に慎重に・・・ 車線変更をする際に他車との接触事故を起こすのも、実は男性の方が多いのです。言わずもがな、ミラー確認を忘れずに!

  • 愛車を盗難から守りましょう

    車の盗難犯罪はどんどん巧妙になっております。
    最近の調査によりますと、車関連の犯罪は2009年は16%減でした。減少傾向にはありますが、それでも注意はかかせません。
    AAの発表では、盗まれることが多いのは10,000ポンド前後の車とのことです。

    あなたの愛車を守るポイントをご紹介します。

    接触事故を演出した盗難のパターンです。
    犯罪者は目をつけた車にわざと軽く追突します。お互いの名前や連絡先を交換するふりをして、運転者を車外におびき出します。そして、運転席が開いたところで車に乗り込み、そのまま乗り逃げします。
    接触事故の現場が暗かったり、ひと気がない場合、可能であれば、通行人がいるような明るい場所まで移動してから、お互いの詳細を交換しましょう。

    車上荒らしへの対策です。ショッピングセンターで高価な買い物をして、品物を車内に残して駐車していると盗難の危険が増します。お店の人に頼んで、しばらく預かってもらうのがいいかもしれません。あるいは高価な物は買い物の最後にして、車内に何時間も置きっぱなしにしない工夫も大切です。ナビゲーションシステムも取りはずしてから、駐車されるのがいいでしょう。

    盗難防止装置も役に立ちます。車に盗難防止装置がついていても、ハンドルロックの取り付けもお勧めします。複数の装置なら安心です。

    VIN*システムも盗難防止になります。窓にこの刻印があれば、車を転売する際に窓の総取替えを余儀なくされるからです。またVINシステムがない車のほうが転売が簡単なので、狙われやすくなります。
    車の鍵をジャケットに入れたまま、公共の場やパブの壁にかけておくのは危険です。スポーツジムのロッカールームもよく狙われる場所です。鍵から目を離さないようにしましょう。

    保険会社More Thanによりますと、空き巣狙いが最初に捜すのは車の鍵だそうです。侵入者の目に付きにくい場所に保管されるのが良いでしょう。

    *VIN( Vehicle Identification Number (VIN))・・・運転席の窓枠の近くにある17桁の数字で、お車のDNAのようなものです。
  • あなたは、泥棒や強盗に狙われやすい?

    連日、数千人単位の人が気づかないうちに泥棒や盗難の被害にあっています。

    車の鍵をつけたまま車を放置しないのは、今や常識となっていますが、最近では、盗難や窃盗/強盗に備え、休暇の旅行計画などをインターネットで公表する事も控えめになってきています。
    しかしながら、犯罪の魔の手は、様々な方法で、着実に私たちに忍び寄ってきます。また、十分な保険をかけていたとしても、被害にあってしまうと、それはとても苦く、嫌な経験として残ってしまうものです。

    危険回避の行動を

    強盗は、人の感情やしぐさを読み取る達人です。もし、何かイヤな事があったり落ち込んでいたりすると、あなたのそのしぐさや行動は、強盗や泥棒にとって、とても魅力的なものに映るでしょう。 そこで、外出する時は「自信をもって歩く」事を心がけてください。もちろん、それによって、100%被害を防げるわけではありません。が、彼らにとって、あなたが、標的ではなくなる可能性が高くなります。そして、危険エリアや暗がりでの一人歩きはなるべく避けるようにしましょう。

    高価なものはなるべく隠して!

    精密機械や高い貴金属などは、強盗や泥棒にとって最も魅力的なものの一つです。もし彼らがそれに気付いたとしたら! あなたは、格好の標的となってしまうことでしょう。そうならない為にも、高価なものを身につけている時は、それらを見せびらかしたりせず、服やジャケットで隠すなどして、なるべく彼らに見つからない工夫をしましょう。暗がりやあまり安全ではない場所では、注意力を高めるために、携帯電話等で音楽を聴きながらの歩行は控えましょう。

    駐車場でのピッキング

    AAの調べによると、車に関する犯罪のおよそ20%は、駐車場で起こっているそうです。
    こうした犯罪に巻き込まれないために、車を駐車する際は、セキュリティカメラに映りこむ場所を選ぶなど、管理の行き届いている場所を選ぶようにしましょう。

    日光浴はほどほどに

    現代社会に暮らす私達の多くは、時間に追われ、失ったエナジーを補給する為に、緑のある庭で過ごす時間を増やす傾向にあります。しかし実は、そのくつろぎの時間は、強盗に狙われやすい環境を作ってしまっているのです。
    木々深い緑に囲まれた庭などは、周りからの目も届きにくくなる為、強盗に家への侵入チャンスを与えてしまいます。

    郵便の転送は忘れずに!

    引越しの後、新しい住所への郵便物転送手続きをうっかり忘れてしまった・・・これは、一見なんの害もないように思えます。が、しかし、そこには大きな落とし穴があるのです。
    強盗が、あなたの転送し忘れた郵便物をこっそり盗み見る事で、あなたのクレジットカードの詳細や、個人情報を手に入れてしまうかもしれません。

    型にはまった生活行動は危険

    強盗や窃盗団の中には、毎日の行動を観察し、それがパターン化している人を狙う人間がいます。もしあなたが、いつも決まった時間に決まったストリートを通るとしたら、強盗は、あなたを襲いやすいと思うかもしれません。ほんの少しだけ、歩くルートや時間を変えてみたりと、あなたの日常に変化をもたらす事で、大きな被害を免れることができるでしょう。

    重要書類は車の中?

    いざという時のためにと、車の保険証券や登録証などを車の中に保管している人がいますが、これは、大きな犯罪につながる第一歩。強盗や窃盗団が、あなたの車の登録証を入手したら、持ち主になりすまし、勝手に車を売買する事ができてしまいます。そうならないためにも、重要書類の保管には十分気をつけましょう。

  • 200万人近いドライバーが無保険で車を運転!!

    The Motor Insurers’ Bureau (MIB)の調査によると、少なく見積もっても、170万人のドライバーが、法律違反にも関わらず、無保険で車を運転していると発表しました。

    調査によると、無保険で運転しているドライバーの3人に1人は20代。また、無保険で車を運転する事が法律違反であるという事を知らない人は、10人に1人という結果が出ています。またそれ以外でも、無保険で運転をしている全ドライバーの15%は40代の人たちであるという報告も上がっています。子供の教育や親の面倒をみていたりと、なにかとお金のかかる“支出の多い世代“に多く見られる現象のようです。

    彼らの負担は誰が支払う?

    2008年、無保険ドライバーの為に支払われた費用は、380万ポンドにまで及びました。今日、このトータル金額は500万ポンドにものぼります。これは無保険ドライバーに対する費用の増加を意味しており、保険会社が法を遵守するためにやむなく支払った金額でもあります。そして保険会社は、その損失を補填するために、彼らの保険料を値上げしなければならないのです。現にこの問題は、毎年の自動車保険に、少なくとも約£30上乗せというかたちで私達の保険料に影響を与えています。

    保険の重要性

    現在、無保険だった場合、ドライバーに対して様々なペナルティが設けられています。
    例えば、無保険が発覚した場合、車の大きさやエンジンサイズに関わらず、少なくとも£200の罰金と6ポイントの減点が課せられます。
    もし、違反者が運転試験に合格したばかりの新米ドライバーだった場合、このペナルティは免許剥奪を意味します。
    またその際、車を没収されてしまった違反者は、自分の車を取り戻す為に、約£150の費用と保険への加入が義務付けられています。

    厳しくなる取り締まり

    政府は、優良ドライバーを守る為、無保険者に対し、より強硬な姿勢で取り締まりを行う事を決定しました。
    保持している車が無保険だった場合、例えそれが、敷地内やオフロードにて駐車中であったとしても、それは違反となり、罰せられる事になります。これは、無保険の車を無くしていくための政策の1つです。

    また、MIBによると、全体の60%の人が、「無保険の場合、罰せられる」という認識を持っているそうです。

    しかしながら、自動車保険データベースとナンバープレート自動認識装置の導入以来、ドライバーにとって、無保険での運転はかなり難しくなってきているといえます。
    今日、このような無保険車は、1日500台のペースで押収されているのです。

    保険費用を抑えよう!

    値上がりする保険料に頭を悩ませているなら、下記5つの方法を試してみましよう。
    もしかしたら・・・保険料がお安くなるかもしれません。

    1. 自分の車の管理は完璧?
      全ての保険会社は、リスク査定に基いて保険料を算出しています。もしあなたがクレームが起こる可能性を減らす事ができたら、保険会社は、より安い保険料を提示する事でしょう。 例えば、「駐車場所」。車を「路上」に停めるよりも「鍵付きガレージ」に停めた方が確実に保険料はお安くなります。これは、盗難や当て逃げのリスクが減少する為です。
    2. ドライバーを増やしてみる
      運転歴もそこそこあり、違反や事故歴のないパートナーやご家族をドライバーとして追加すると、保険料がお安くなる場合があります。 これは、保険会社が、他のドライバーを交代要員と考え、運転に疲れた時などに、運転を交代する事ができ、危険回避率を維持できると考えるからです。 但し、メインドライバーは正しく報告しておかないといけません。主な使用者が「子供」なのに、保険料を安くするため運転経験の豊富な「親」にしておくと、保険会社に“ウソ”を報告していたとみなされ、万が一の事故の際に保険金が支払われなくなりますので、注意が必要です。
    3. 免責金額を増やしてみる
      もし、免責金額を増やす事ができるならば、保険料もお安くなる可能性があります。 ただし、増額する場合は、許容範囲の金額に留めましょう。仮に、事故にあって保険を使う必要がでてきた場合、免責金額は必ず支払わなければなりません。あまりにも高い設定金額だと、免責金額を支払う事ができず、結局修理ができないことになってしまいます。
    4. 保険料支払いは一括払いで
      保険料を月払いにした場合、保険会社は、保険料に対して月払い手数料を上乗せしてきます。一括支払いが可能であれば、一括でお支払いするのが良いでしょう。
    5. いろんな保険会社を見てみよう
      巷には、数多くの保険会社が存在します。その中で自分に一番合う適切な保険会社を選択しましょう。オンラインなどで御見積をとって比較するのも良い事です。 ただしその際、伝える情報は正確に。後日情報が間違っている事が発覚すると、莫大な追加保険料が発生する場合もありますので、ご注意を。